「人の痛み分かる心を」 嘉麻市の小学校で交流行事 [福岡県]
在日コリアン2世で、国際理解教育に取り組んでいるペ東録(トンノク)さん(71)=北九州市八幡西区=や福岡朝鮮歌舞団との交流会が、嘉麻市の碓井小学校(田中孝校長)で22日に開かれた。ペさんは全校児童約240人に「人に優しく、他人の痛みが分かる心を身につけて」と訴えた。
ペさんは1997年から県内外の小中高校を中心に講演や交流事業を続けており、この日が910回目。
民謡や伝統楽器の演奏などを披露して児童を楽しませ、在日コリアンの歴史やヘイトスピーチなど一部日本人による差別行為も紹介。ペさんは「異文化交流が国際理解の第一歩。文化の違いを楽しみながら、一番近い国である韓国、朝鮮の人と仲良くしてほしい」と呼び掛けた。
=2014/10/25付 西日本新聞朝刊=