ハシビロコウ:巨大くちばしの怪鳥、近畿で初の飼育
毎日新聞 2014年10月24日 18時14分(最終更新 10月24日 18時29分)
巨大なくちばしを持つアフリカの怪鳥、ハシビロコウ2羽が神戸市中央区の神戸どうぶつ王国(旧・神戸花鳥園)に搬入され、一般公開が始まった。近畿地方の動物園では初の飼育という。
ハシビロコウはアフリカ東部〜中部に生息しており、鳥類では最大級のくちばしを持つ。水辺に生息し、じっと動かずに鋭い目で魚を狙う。同園によると国内では12羽が飼育され、飼育下での繁殖は欧米で2例あるのみという。
1日にグループの那須どうぶつ王国からともに推定3歳のオス(体長135センチ)とメス(同130センチ)を搬入。将来的には神戸での繁殖を目指す。
園内では、屋外飼育施設「ビッグビルラグーン」(500平方メートル)を整備し、2羽を展示した。公開された2羽はじっと水辺や人を眺めたり、時折大きな羽を広げて羽ばたくなどした。同園は「ずっと見ていても飽きないのが魅力。アジア初の繁殖を目指したい」としている。【久野洋】