[PR]

 カナダの首都オタワの国会議事堂内で銃が乱射された事件で、カナダ警察は23日、射殺されたマイケル・ゼハフビボー容疑者(32)による単独犯行とみていると発表した。ゼハフビボー容疑者はシリアに渡ろうと旅券を申請したが、なかなか発給されなかったといい、警察は「旅券が動機に大きく影響した」とみて捜査している。

 ゼハフビボー容疑者は麻薬事件などで犯歴があり、カナダ当局がテロ事件で訴追した人物のパソコンにも電子メールのアドレスがあったため、旅券発給の是非について調査が続いていたという。

 一方、カナダ当局が「海外のテロ組織に加わる可能性がある」として監視している約90人には含まれておらず、シリアに渡航するつもりだったことは、警察が事件後に容疑者の母親から初めて聞いたという。母親はAP通信に送った文書で、約1週間前に息子と会って話したが、その前は約5年間にわたって接触がなかった、と明らかにしている。