消費税10%引き上げめぐり自民党内割れる 増税先送り論も
10/22 19:33
安倍首相による最終判断を前に自民党内のバトルが激しくなっている。消費税はさらに上がるのか、党内が割れている。
22日、自民党では消費税率10%への引き上げをめぐって、2つの会合が開かれた。
1つは、財政再建のために消費税を上げるべきだとの立場の議員が中心。
一方、もう1つは、予定通り消費税を上げるべきではないと、再増税に慎重な議員などが出席した。
意見が割れる中、鍵を握るのが安倍首相。
上げるのか、それとも上げないのか。
最終決断の時が、刻一刻と近づいている。
予定通り上げるのか、それとも、上げないのか。
安倍首相が、消費税率を2015年10月に、10%に引き上げるかどうかを最終判断するまで、あと1カ月余り。
22日、自民党本部で、注目の会合が開かれた。
消費税率引き上げに慎重な、山本幸三元経産副大臣が会長を務める「アベノミクスを成功させる会」。
山本元経産副大臣は「次の消費税増税については、慎重にタイミングを計るべきだと。総理には、国民生活のために、何が一番大事かということをふまえて決断していたければと」と述べた。
山本氏は、アベノミクスの仕掛け人ともいわれる人物。
さらに22日は、安倍首相のブレーンを務める、本田悦朗内閣官房参与が講演。
本田参与は「(現在引き上げを予定している2015年10月から)最低18カ月、1年半ですね。2017年4月1日まで、消費税増税の実施を延期すべきと言った」と述べた。
アベノミクス応援団ともいわれる人たちが上げた、「増税NO!」ののろし。
22日の会合には、およそ40人の自民党議員が出席した。
自民党の西田参院議員は「今の経済状態では上げるべきではない。ぜひ誤りのない判断を総理にしていただきたい」と述べた。
足元の自民党から出てきた増税先送り論。
その背景にあるのが、現在の景気状況。
街に人は「うちは製造業なんですけど、まるっきり駄目なんですね。景気は良くないと思います」と話した。
かばん店の店員は「ゴールデンウイーク明けくらいから『ちょっとおかしいぞ』という感じになった。世の中の景気は悪くなっているんじゃないかと感じる」と話した。
2015年10月からの消費税率引き上げについて、街の人は「困るよね。8%でさえ、やりくり大変なのに、10%だとね...」と話した。
安倍首相は、7月から9月の経済指標を見たうえで、消費税率引き上げの判断をする方針だが、21日、政府が発表した10月の月例経済報告では、景気の基調判断を2カ月連続で下方修正した。
午後4時、自民党本部では、自民党税調の勉強会が開かれた。
消費税は引き上げるべきという、いわゆる財政再建派が主流を占める自民党税調。
そのトップ、野田会長は引き上げ慎重派が多く集まった、もう1つの会合について、「いろんな場所で勉強する人もいる。それはそれで結構だが、目先の現象的なこと、いろんな風潮に流されて、その場その場の立ち居振る舞いをやることは慎みたい」と、ちくりとくぎを刺した。
この会合に出席していた、自民党の1年生議員・小倉将信衆議院議員は、午前に行われた消費増税慎重派の会合にも出席していた。
小倉議員は「いろんな意見を聞けば聞くほど、いろんな角度から、今の経済情勢を把握することができると思うので、わたし自身新人で、経験不足なところがあるので、できるかぎりいろんな会合に出たい」と述べた、
賛成派・慎重派、それぞれの意見を聞きたいという小倉議員。
当初は、予定通りの増税に賛成だったが、このところの景気の停滞を前に、考えが揺れているという。
それぞれの意見を聞いた小倉議員は22日午後、「非常に難しいと思う、ここで消費税を上げないと、将来の日本の社会保障は維持できなくなるという話だったし、ただ経済は『生もの』なところがあるので、判断を誤って、最終的に目指すような財政健全化ができない可能性もあるので...」と述べた。
ある自民党幹部は「総理はどちらかというと慎重だよ。自民党内は、8%に上げた時よりも引き上げ見送りの声が強い。総理にとっては、本当に難しい状況になっている」と話した。
はたして安倍首相はどんな決断をするのか。
22日、自民党では消費税率10%への引き上げをめぐって、2つの会合が開かれた。
1つは、財政再建のために消費税を上げるべきだとの立場の議員が中心。
一方、もう1つは、予定通り消費税を上げるべきではないと、再増税に慎重な議員などが出席した。
意見が割れる中、鍵を握るのが安倍首相。
上げるのか、それとも上げないのか。
最終決断の時が、刻一刻と近づいている。
予定通り上げるのか、それとも、上げないのか。
安倍首相が、消費税率を2015年10月に、10%に引き上げるかどうかを最終判断するまで、あと1カ月余り。
22日、自民党本部で、注目の会合が開かれた。
消費税率引き上げに慎重な、山本幸三元経産副大臣が会長を務める「アベノミクスを成功させる会」。
山本元経産副大臣は「次の消費税増税については、慎重にタイミングを計るべきだと。総理には、国民生活のために、何が一番大事かということをふまえて決断していたければと」と述べた。
山本氏は、アベノミクスの仕掛け人ともいわれる人物。
さらに22日は、安倍首相のブレーンを務める、本田悦朗内閣官房参与が講演。
本田参与は「(現在引き上げを予定している2015年10月から)最低18カ月、1年半ですね。2017年4月1日まで、消費税増税の実施を延期すべきと言った」と述べた。
アベノミクス応援団ともいわれる人たちが上げた、「増税NO!」ののろし。
22日の会合には、およそ40人の自民党議員が出席した。
自民党の西田参院議員は「今の経済状態では上げるべきではない。ぜひ誤りのない判断を総理にしていただきたい」と述べた。
足元の自民党から出てきた増税先送り論。
その背景にあるのが、現在の景気状況。
街に人は「うちは製造業なんですけど、まるっきり駄目なんですね。景気は良くないと思います」と話した。
かばん店の店員は「ゴールデンウイーク明けくらいから『ちょっとおかしいぞ』という感じになった。世の中の景気は悪くなっているんじゃないかと感じる」と話した。
2015年10月からの消費税率引き上げについて、街の人は「困るよね。8%でさえ、やりくり大変なのに、10%だとね...」と話した。
安倍首相は、7月から9月の経済指標を見たうえで、消費税率引き上げの判断をする方針だが、21日、政府が発表した10月の月例経済報告では、景気の基調判断を2カ月連続で下方修正した。
午後4時、自民党本部では、自民党税調の勉強会が開かれた。
消費税は引き上げるべきという、いわゆる財政再建派が主流を占める自民党税調。
そのトップ、野田会長は引き上げ慎重派が多く集まった、もう1つの会合について、「いろんな場所で勉強する人もいる。それはそれで結構だが、目先の現象的なこと、いろんな風潮に流されて、その場その場の立ち居振る舞いをやることは慎みたい」と、ちくりとくぎを刺した。
この会合に出席していた、自民党の1年生議員・小倉将信衆議院議員は、午前に行われた消費増税慎重派の会合にも出席していた。
小倉議員は「いろんな意見を聞けば聞くほど、いろんな角度から、今の経済情勢を把握することができると思うので、わたし自身新人で、経験不足なところがあるので、できるかぎりいろんな会合に出たい」と述べた、
賛成派・慎重派、それぞれの意見を聞きたいという小倉議員。
当初は、予定通りの増税に賛成だったが、このところの景気の停滞を前に、考えが揺れているという。
それぞれの意見を聞いた小倉議員は22日午後、「非常に難しいと思う、ここで消費税を上げないと、将来の日本の社会保障は維持できなくなるという話だったし、ただ経済は『生もの』なところがあるので、判断を誤って、最終的に目指すような財政健全化ができない可能性もあるので...」と述べた。
ある自民党幹部は「総理はどちらかというと慎重だよ。自民党内は、8%に上げた時よりも引き上げ見送りの声が強い。総理にとっては、本当に難しい状況になっている」と話した。
はたして安倍首相はどんな決断をするのか。