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指定廃棄物最終処分場 ボーリング見合わせ10月24日 18時33分
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東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴って発生した放射性物質を含む指定廃棄物の最終処分場の建設に向けて、環境省は24日、宮城県内の3つの候補地でボーリング調査を始めることにしていましたが、住民などから抗議を受け、24日の作業を見合わせました。
宮城県内の指定廃棄物の最終処分場の建設を巡り、環境省は栗原市、大和町、加美町の3つの候補地を一つに絞り込むため、24日から地盤などを調べるボーリング調査を始めることにしていました。
このうち、調査の受け入れに反対している加美町では、候補地の田代岳の入り口の手前に猪股洋文町長や住民40人余りが集まり、午前9時すぎに環境省の職員らが現場を訪れると抗議を行い、調査を行わないよう求めました。
環境省の職員らはいったん引き上げ、午後に改めて現地を訪れましたが、再び住民からの抗議を受け、結局、24日の作業を見合わせました。
また、環境省は栗原市と大和町でボーリング調査のための準備作業を始めましたが、その後の作業を見合わせました。
環境省は25日、再びボーリング調査のため現地を訪れるとしていますが、住民の反発があり、調査に着手できるかは不透明な状況です。
午後、再び加美町の田代岳に調査に訪れた東北地方環境事務所の東利博保全統括官は、記者団に対し「本省の指示でもう一度調査に入れるよう努力すべきだということで、午後にも来ましたが、こういう状態では難しいため、今のところは撤収します。今後、調査に入れるよう継続的にトライしていきたい」と話していました。