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 中央アジアのカザフスタンとウズベキスタンにまたがる塩湖・アラル海が、北部や西部を残して消滅しかかっていることが米航空宇宙局(NASA)の観測でわかった。NASAが9月末に公表した衛星写真では、湖水の減少で分かれた東アラル海が完全に干上がっていた。

 旧ソ連時代からの灌漑(かんがい)で湖水が大幅に減ったことに加えて、今年は周辺の降水や降雪が特に少なかったことが影響したとみられる。

 アラル海は、かつては琵琶湖の約100倍となる世界第4位の広さがあった。NASAによると、1960年代以降、当時の旧ソ連政府が農業用水の確保などのため、湖に注ぐ川を迂回(うかい)させて大規模な取水をしたことなどで縮小が進んだ。

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