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イグ・ノーベル賞の馬渕教授が喜びの声10月24日 16時45分
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日本人のノーベル物理学賞の受賞は国内に明るい話題をもたらしましたが、そのパロディーとして知られるイグ・ノーベル賞に先月、バナナの皮の滑りやすさの研究で選ばれた北里大学の馬渕清資教授が24日、記者会見を開き、受賞の喜びを語りました。
「イグ・ノーベル賞」は、「人々を笑わせ、考えさせてくれる研究」に与えられるノーベル賞のパロディーで、馬渕教授らのグループは先月、バナナの皮がいかに滑りやすいかを解き明かす研究で、ことしの物理学賞を受賞しました。
24日、東京の日本記者クラブで記者会見した馬渕教授は「笑いは実用性とは相反するところで生まれる。実用性の高い研究に高い報酬を支払う欧米とは異なり、日本は比較的、研究に自由さがあるため、おもしろい研究が生まれるのだと思う」と述べました。
そのうえで、実用的な青色LEDを開発し、ことしのノーベル物理学賞を受けることが決まった日本人研究者3人について「世界のエネルギーを救うすばらしい研究だと思う。ノーベル賞も実用的な研究に与えられるようになったな、という印象を持っている」と話しました。
また馬渕教授は、長年研究を続けてきた人の体の人工関節について触れ、バナナの皮の粘液と人間の関節の粘液は似ているので、人工の関節をより滑らかに動かすためのヒントが得られるようにしたいと今後の抱負を述べました。