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輸出用コメに特化 新潟に新生産法人10月24日 14時56分
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輸出用のコメの生産に特化した農業生産法人を、新潟県内の農業機械販売会社と農家が共同で設立することになり、国が進めるコメの輸出拡大や農業経営の大規模化を加速させる動きとして注目されそうです。
関係者によりますと、新潟市の農業機械販売会社「新潟クボタ」と村上市の6つの農家は、共同で輸出用のコメの生産を専門に行う農業生産法人をことし12月、村上市内で立ち上げます。
農業生産法人では、来年から10ヘクタールの作付けを始め、その後、耕作されていない農地などを集約して生産者に貸し出す、いわゆる「農地バンク」を活用しながら、5年後には生産規模を3倍程度に拡大する計画です。
農業機械販売会社は、農家に対し機械や乾燥設備のほかに、効率的にコメを栽培するノウハウも提供する計画で、生産コストを抑え安い海外産のコメとの競争力を強化したいとしています。
新潟県によりますと、県内では輸出用のコメに特化した農業生産法人の設立は初めてだということです。
国内では、主食用のコメの消費が落ち込む一方、海外へのコメの輸出は去年、全国で3000トン余りと前の年のおよそ1.4倍に増え増加傾向にあります。
今回の農業生産法人の設立は、国が農政改革の一環として進めるコメの輸出拡大や農業経営の大規模化を加速させる動きとして注目されそうです。