Googleマップの上で大地を揺るがす巨人になるインスタレーション「THE GIANT MAP 」

2014.10.24Art

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子どもたちの感性を捕まえる、気持良さを作る方法。「THE GIANT MAP 」はiPhoneアプリ制作でおなじみのfladdictこと深津貴之氏による "人間が怪獣のように地上を跋扈する" インスタレーション。openFrameworksでGoogleマップの航空画像を取得し、プロジェクター地面に投影。その上を歩くとぼよんぼよんと地面が揺れる。複数人の足の動きを取得するのにレーザーセンサーを使用した。またGoogleマップの航空写真は画質がまちまちであるため、専用のシェーダーを制作し画質を整えている。

元は以前紹介したGoogleのアートコンテスト「Google DevArt」に提出した作品だったが、美術館のキュレーターの目に止まりパリにある美術館ゲテ・リリックで開催されている展示会Capitaine Futurで展示されることになったという。実装の苦労からGoogle DevArtでの審査の顛末などはこちらにまとまっている。作品としての出来だけでなく実装方法や倫理的な観点にも審査が及んだその様子、そしてインスタレーションにおける心がけ17か条はデジタルアートの展示を考える者には必読と言える内容だろう。

作品、そして深津氏による作品の制作解説ももちろん面白いのだが、映像に映っている子どもたちが楽しそうに遊ぶ風景こそがこの作品の純粋な面白さを物語っている。展示は来年の2月8日まで行っているということなので、パリ旅行のついでに怪獣ごっこをしてみるのはいかがだろうか。

Via.パリで超巨大Google Mapアートを設営してくるなど | fladdict

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