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朝比奈大龍勢
(撮影:常葉大学映像部)
社会水道水を温泉、天然フグは養殖… 南知多の宿、偽装づくし水道水を使った露天風呂を温泉と偽り、天然トラフグと称して養殖や別の種類のフグを提供したのは景品表示法違反(優良誤認)に当たるとして、消費者庁は23日、愛知県南知多町で旅館3軒を運営する「豆千待月(まめせんたいげつ)」に、再発防止などを求める措置命令を出した。 消費者庁と調査した公正取引委員会によると、同社は「いち豆(ず)」「豆千待月」「豆千本館」の3軒について、虚偽情報を自社ホームページや旅行情報サイトに掲載した。公取委は情報提供を受け、昨年11月から調べていた。 いち豆では、2013年8月から12月にかけ、貸し切り露天風呂の表示を「1300メートルの地下よりわき出る良質な温泉」としながら3つの露天風呂全てで水道水を温めた湯を使っていた。客からは入湯税を取っていたという。 豆千待月では13年10月から今年2月まで、「地元天然」として提供したトラフグに養殖またはゴマフグを使用。養殖の仕入れ値は天然の半額程度、ゴマフグは3分の1〜8分の1という。豆千本館でも12年10月から今年1月に「地元和牛の知多牛」としていたステーキが、実際は和牛よりも仕入れ値が7割以上安い豪州産の輸入牛だった。 昨秋に食材の虚偽表示が問題となった後も偽装を続け、地元の高級食材を偽っている点からも悪質と判断した。虚偽表示に該当する宿泊プランの売り上げは3軒で計約3700万円に上る。 地元観光業界の話では、旅館は50年ほど前に創業。東京商工リサーチによると、法人の豆千待月は08年2月に設立され、14年6月期の売り上げは2億8千万円。眺望の良さや地元の食材を売りとして業績を伸ばしていた。 内海旅館組合の組合長も務める豆千待月の鈴木邦弘社長(44)は取材に表示の問題を認め「私たちの軽率な考えで多くの方にご迷惑をかけた。消費者の皆さまを裏切ったことは大変申し訳ない。今後はこのようなことがないよう、信頼回復に努めたい」と謝罪した。 鈴木社長によると、もともと温泉の湯は外部から購入していたが、昨年8〜12月は湯代を支払わず、中断。「意図的ではなく従業員に任せていた。私の管理不足」と話した。昨年12月に公取委に事情を聴かれ、今年1月以降は湯の購入を再開したという。 トラフグについては、当初から養殖を提供。「天然を売りにしていなかったが、ホームページの一部に『天然フグ』と書かれているのを見落としていた。一部の空揚げだけゴマフグを使っていた」と釈明した。豪州産の牛肉を知多牛として出したことは「豪州産という認識はあった」と話した。 ■鈴木宏之・南知多町観光協会長の話 非常に残念としか言いようがない。フグのシーズンはこれからだし、町の他の業者にとっても打撃になる。事実とすればなぜこんなことをやったのか。町の観光業者を挙げて信頼回復に努めていきたい。 (中日新聞) PR情報
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