ブログメディア「BLOGOS」(LINE運営)がこのほど、5周年を迎えた。30でスタートした参加ブログは950に増え、月間のアクセスは3500万ページビュー、訪問者は600万に成長した。だが、キュレーションサイトやソーシャルメディアで拡散を狙うバイラルメディアなどが次々と登場する中で、設立時に目指した「ネット論壇」の形成は不十分なままだ。
■マスメディア対抗を目指す
「ブロガーの裾野を広げ、ネットメディアがマスメディアに対抗しうる存在になるための土壌づくりを目指します」。2009年10月、当時のライブドアはBLOGOSオープンのプレスリリースに挑戦的な言葉を掲げた。名前はブログと、ギリシャ語で理性や言語を意味する、ロゴスを掛け合わせた。
同年9月に政権交代が起きたばかりで、与党となった民主党はネット選挙の解禁をマニフェストに掲げ、一部の記者クラブの開放にも取り組んでいる中で、鳩山由紀夫首相や菅直人副総理らも参加したBLOGOSは大きな注目を集めた。
当時、論座(朝日新聞出版)、月刊現代(講談社)、諸君(文藝春秋)といった紙媒体の論壇誌が相次いで休刊していた。大谷広太編集長は、「アメリカには(政治サイトの)ポリティコやハフィントン・ポストというブログメディアがあったが日本にはなかった。その一方で、良い意見を書いている多くのブロガーは埋もれていた」と振り返る。
ライブドアは、ブログの運営費を支援する「ブログ奨学金」や「日本ブログメディア新人賞」を設けることでブログサービスを強化、ポータルサイトからブログを中心としたプラットフォームへの転換を図った。
ライブドア事件によるグループ解体で韓国NHNの日本法人NHN Japan社に譲渡されると、状況は変わった。NAVERまとめがヒットし、LINEが生まれ劇的な成長を遂げ、ブログに関する施策は減っていった。
ブログ自体も、ツイッターやフェイスブックの登場で、存在感は薄れていったが、尖閣諸島での海上保安庁と中国漁船衝突映像流出事件、東日本大震災、ネット選挙運動の解禁など、次々とネットに関係するニュースが発生し、議論の場として定着していった。
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