霧島連山・硫黄山:「火口周辺警報」にレベル引き上げ
毎日新聞 2014年10月24日 13時49分(最終更新 10月24日 13時53分)
気象庁は24日、宮崎、鹿児島県境の霧島連山・硫黄山の警戒レベルを「噴火予報(平常)」から「火口周辺警報(火口周辺危険)」へ引き上げた。小規模噴火が発生し、噴石が飛散する可能性があるため、宮崎県は防災ヘリで登山者らに下山を呼びかけた。地元の同県えびの市は同日午前10時、火口周辺から半径1キロ範囲の立ち入りを禁止した。
宮崎地方気象台によると、硫黄山付近では2013年12月以降、火山性地震の発生が観測されるようになり、14年8月には小さな揺れが続く火山性微動が発生した。硫黄山北西部で隆起も確認され、火山活動が高まっていると判断した。11年1月に噴火した霧島連山の一つ、新燃(しんもえ)岳は噴火警戒レベル2(火口周辺規制)で変更はない。【門田陽介、重春次男】