米マイクロソフト7─9月期は25%増収、クラウド好調で予想上回る
[シアトル 23日 ロイター] - 米マイクロソフト(MSFT.O: 株価, 企業情報, レポート)が23日発表した第1・四半期(7─9月)は、市場予想を上回る25%の増収となった。タブレット端末「サーフェイス」や携帯電話、企業向けクラウドコンピューティング関連商品の販売が好調だった。
マイクロソフト株は時間外取引で、3.6%上昇した。
FBRキャピタル・マーケッツのアナリスト、ダニエル・アイブス氏は「オラクルやIBM、SAP、VMウェア、EMCなど大手ハイテク企業の決算はさえなかったが、マイクロソフトはトレンドを逆行している。7─9月期決算はしっかりした成果と言える」と述べている。
<クラウド好調>
マイクロソフトは、クラウド関連売上高の実数は公表していないが、企業向けクラウドの売上高は128%増、クラウドプラットフォーム「アジュール」サービスの売上高は121%増だった、と発表した。
一方、データセンターの建設や運用費用など、インフラコストがかさむなか、「アジュール」を含む部門粗利益率は194%上昇した。
エイミー・フッド最高財務責任者(CFO)は電話インタビューで「企業向けクラウドでは粗利益率が引き続き改善した。スケール効果と、効率性重視の成果が表れていることを示すものだ」と述べている。
売上高は232億ドルと、アナリスト予想の220億ドルを上回った。4月に買収したノキアの携帯電話事業の業績が売上高押し上げに寄与した。 続く...