朝日新聞の従軍慰安婦報道をめぐり、元朝日新聞の記者が講師として勤める札幌の北星学園大学に先月、脅迫電話があった事件で、警察は23日、新潟県の64歳の男を逮捕しました。
新潟県燕市の上村勉容疑者(64)は先月12日午後6時前、北星学園大学の代表番号に電話をかけ、朝日新聞元記者の非常勤講師について「まだ勤務しているのか。爆弾を仕掛けてやるからな」などと怒鳴りつけた威力業務妨害の疑いが持たれています。上村容疑者は「電話したことは間違いありません」と、大筋で容疑を認めているということです。上村容疑者の自宅の電話番号が着信履歴に残っていたことから警察が調べを進めていました。北星学園大学には今年5月と7月にもあわせて3通の脅迫文が届いています。「非常勤講師を辞めさせなければ、天誅として学生を痛めつける。くぎを混ぜたガスボンベを爆発させる」などと書かれた文書と、20本ほどの虫ピンが入っていたということです。警察では脅迫文の事件についても関連を慎重に調べています。