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印南敦史印南敦史  - ,,,  07:30 AM

自信の育て方:ゴールドマン、マッキンゼー、ハーバードで学んだ「基本」の実践法

自信の育て方:ゴールドマン、マッキンゼー、ハーバードで学んだ「基本」の実践法

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きょうご紹介する『世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか?【実践編】』(戸塚隆将著、朝日新聞出版)は、20万部突破のベストセラーとなった『世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか?』の続編。ゴールドマン・サックス、マッキンゼー&カンパニー、ハーバード経営大学院で実積を積んできた著者が、徹底の困難な「基本」を継続的に実践するための術を説いた書籍です。

本書において著者は、「基本」の実践法と、「基本」とはなにかという2つの疑問は、深い部分で強く結びついていると主張しています。理由は、「基本」がなんであるのかの輪郭がはっきりすればするほど、「基本」を実践するためのアプローチが明確になってくるから。そしてたどり着いた「基本」の定義は、次の3つで表現できるそうです。


成果を大きく左右する本質的で重要なこと
多くの人がすでに知っていること
継続的に実践するのが難しいこと
(「Prologue 世界のエリートが実践する『基本』とは何か?」より)


つまり、継続的に実践できてこそ成果に結びつくもの、それこそが「基本」だということ。この考え方を意識しつつ、きょうはChapter 1「自信の『芽』を自分で育てる」から、いくつかを抜き出してみたいと思います。


「もうひとりの自分」に自分を褒めさせる


ゴールドマン・サックスとマッキンゼーには、上司、同僚、部下をあらゆる立場から評価し合う「360度評価」という仕組みがあり、そのせいか両社には、他人を褒めることに長けた人が多いのだそうです。そんな環境のなかで、著者も「自分を褒めること」の重要性を知ったのだとか。

自分の強みや長所を評価でき、積極的に自分を褒めることができれば、自信が増す。自信が増せば、成果が上がる。成果が上がれば、もっと自分を褒めることができる。すると自信がいっそう高まり、さらに成果が上がる。そして、その自信が「基本」に立ち返らせるという好循環が生まれるというわけです。

自分を褒めれば、自信が増すもの。だからこそ大切なのは、自分のなかに「よくやった("well done")」と声をかけてくれる「もうひとりの自分」を積極的に探してみる。それが、自信の「芽」を育てる第一歩になるといいます。


改めて漢字を眺めてみると、自信は、自分を信じる、と書きます。まずは、自分を信じて、自ら好循環を作り出す。私は、そう信じて実践しています。(20ページより)


著者のこのことばは、とても強い印象を残します。(16ページより)


長所と短所の裏返しを意識する360度評価


360度評価のよいところは、雑なフィードバックができない点。上司にもフィードバックをするとなると、自然と評価をていねいに行うもの。結果、部下に対しても、また自分に対しても、ていねいで公平かつ客観的な評価をする習慣が身につくわけです。

そして360度評価の仕組みには、「自分を褒める」際に役立つ点があるとか。それは、よい点と改善点の両方を指摘すること。いわば、意識的に長所と短所の表裏一体の関係を利用できるわけです。褒めるところのない人などはいないからこそ、改善点の裏には必ず、長所や褒められるべき点があるということ。

たとえば外交的で発言力のある人は、つい人の話を聞く前に相手をさえぎってしまう傾向があるかもしれない。逆に、人の話をしっかり聞くという長所を持っている人は、聞き手に回りすぎてしまうこともある。そういう意味で、長所を挙げれば改善点が明確になるわけです。改善点ばかりに目が向くときも、逆側から見れば、褒める箇所が山ほど見つかるということ。

自分を褒める最初のステップは、自分に対する客観的な評価。そこでは、長所と短所の表裏一体の関係を意識するとうまくいくそうです。そして自信の「芽」を育てるためには、自分をしっかり振り返り、公正かつ客観的に評価することが大切。(21ページより)


「後悔」を「自信」に変えるのは、積極的な振り返り


ハーバード経営大学院への留学に際して得た最大の成果は、振り返りを通じて「自分」を見つけたこと。著者はそう記しています。そして自己分析では、自分の強みと弱みを把握するように務めたのだとか。仕事上の強みがはっきりしていれば、その後のキャリアでなにを伸ばしていけばよいのかが明確になるということです。

自信を持って、目の前の仕事に臨む。自信を持って、目標を掲げ、長期的な努力に励む。自信を持って自分の課題を見つめ、改善に取り組む。どれも自己分析なくしてはできないわけです。さらには曖昧だった自分のそれまでの活動を改めて振り返ってみると、「後悔するようなものではない」ということに気づくことがあるとか。後悔どころか、「自信を持っていいことではないか」と気づくことも。

では、自信の源とはどこにあるのでしょうか? このことについて著者は、「自信は、過去の積み重ねから生まれる」と主張しています。過去の経験や実積が積み重なって、自信が生まれる。まさに自信の源は、過去にあるということです。逆に、過去こそ自信の源泉といえるのかもしれないとも、著者はいいます。もしもそうなら、過去を振り返らない限り、自信は生まれないといえるかもしれないとも。

だからこそ著者は、あえて時間を確保し、自分を振り返る機会を用意するように心がけているそうです。なぜなら、それが自信を生み出す源泉だと信じているから。自分の自信は自分で育てるという意識に基づいて、振り返りを実践しているというわけです。(26ページより)



他項では「基本の実践」を、リーダーシップやチーム成果、目標などさまざまな角度から掘り下げています。どれもが実体験に基づくものなので、とても実用的。前著を読んでいない人にとっても、成長するための心強いメソッドになるはずです。


(印南敦史)

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