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<香港紙>民主派の「リンゴ日報」に妨害

毎日新聞 10月23日(木)22時1分配信

 【香港・鈴木玲子】香港の次期行政長官選挙制度に反発する学生ら民主派の大規模デモが続く中、民主派寄りの香港紙「リンゴ日報」に対し発行業務の妨害とみられる事件が相次いでいる。発送所に置かれていた新聞に液体がかけられ、発行するメディアグループのビル前では連日、親中派などが押し寄せている。

 23日付リンゴ日報などによると、22日未明、中環(セントラル)地区など3カ所の新聞発送所に、複数の男たちが車で押し入った。男たちはマスク姿で刃物を手にして作業員らを脅し、車からバケツを運んで中に入っていた黒色の調味料とみられる液体を、配達前の新聞にかけて逃走した。同紙計約1.5万部が被害を受け、被害額は10万香港ドル(約138万円)に上る。10日未明にも同様の事件により、同紙計約1.1万部と香港紙「星島日報」計5000部が被害を受けた。

 12、13両日の夜には親中派とみられるマスク姿の男たちがビルを取り囲み、トレーラーを出入り口に止めて配送業務を妨害した。昼間もビル前で連日、リンゴ日報の報道を批判。同紙は13日、電子版サイトがハッカー攻撃を受けたことも明らかにしている。

最終更新:10月23日(木)22時1分

毎日新聞

 

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