米Akamaiは10月23日に発表した2014年7〜9月期のセキュリティ動向報告書で、サービス妨害(DDoS)攻撃の規模が急激に拡大していると報告した。
それによると、Akamaiが対応した100Gbpsを超す攻撃は7〜9月期だけで17件に上り、最大の攻撃は321Gbpsの規模に達した。同程度の規模の攻撃は4〜6月期は6件のみ、前年同期はゼロだったという。
7〜9月期のDDoS攻撃を前年同期と比べると、件数は22%増、攻撃帯域幅の平均は389%増とほぼ4倍に達した。
ボットネットを拡大してDDoS攻撃の規模を増大させる狙いで攻撃側が利用するデバイスの種類も多様化しているという。Linuxベースのマシン上でWebアプリケーションの脆弱性を突いてシステムを制御しようとする動きがあるほか、スマートフォン、顧客構内設備(CPE)やホームケーブルモデムなどの組み込みデバイス、モノのインターネット(IoT)と呼ばれる多様なインターネット対応デバイスも利用されるようになった。
一方、7〜9月はフィッシング攻撃も目立ったといい、「Google Enterprise」のユーザーのパスワードを盗んで機密情報を入手することを狙ったフィッシング詐欺などが発生したと伝えている。
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