北海道、ヒグマへの餌やり禁止へ 違反は氏名公表も
北海道は23日、野生鳥獣への餌やり行為を禁止できる道の生物多様性保全条例の対象に、ヒグマを指定する方針を明らかにした。来年1月から道内全域で禁止となる予定で、違反を確認した場合は、氏名公表もあり得るという。
これまでも、道は餌付けをしないよう呼び掛けてきたが、世界自然遺産の知床地域を中心に、観光客らによる車からのパンの投げ与えなどが続いていた。道は生態を守ることに加え、人に過度に近づいて被害を出すヒグマを生まないために、規制が必要と判断した。
道は昨年、生物の多様性に著しい影響を及ぼす恐れがある餌やり行為を禁止できる同条例を制定した。