地方銀行に勤める行員が、配偶者の転勤先にある別の地銀で働けるようにする仕組みを全国の地方銀行64行が検討する。11月に各地銀の頭取を集めた組織をつくる。地銀ごとに異なる人事制度などをすり合わせ、相互に人材を受け入れられるようにする考えだ。

 例えば夫の転勤によってやむなく元々の銀行を退職した場合、夫の転勤先にある別の地銀に再雇用してもらうイメージだ。導入時期は決まっていない。

 全国に支店がある大手銀行と違い、地銀は地元に職場が固まっている。新しい仕組みが動き出せば、結婚や育児などでキャリアが途絶えがちな女性行員が全国の地銀で継続して働けるため、経験を積んだ行員を互いにより多く確保できるとの期待がある。

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