トップページ国際ニュース一覧WHO エボラ熱渡航制限勧告せず
ニュース詳細

WHO エボラ熱渡航制限勧告せず
10月24日 5時33分

西アフリカで患者が増え続けているエボラ出血熱について、WHO=世界保健機関は深刻な懸念を示す一方で、一部の国が行っている西アフリカからの渡航を制限する措置は、感染拡大を防ぐ効果が低いとして勧告しないことを決めました。

エボラ出血熱は西アフリカを中心に患者が増え続け、感染やその疑いがある人は9900人を超え、そのうち4800人以上が死亡しています。
WHOでは23日、フクダ事務局長補らが会見を開き、「ギニア・リベリア・シエラレオネでは感染者の急激な増加が続いており、深刻な状況だ」と強い懸念を示しました。
一方で、一部の国がすでに行っている3か国からの渡航を制限する措置については、3か国の経済をさらに厳しい状況に追い込み、健康検査などを受けないまま渡航制限をかいくぐって出国を試みる人が増えるおそれがあると指摘しました。
そして「渡航制限は、かえってほかの国に感染を広げるリスクを高めることになる」と述べ、WHOとして勧告しないことを明らかにしました。
WHOは、西アフリカの空港や港で出国時に行われている健康状態の検査を強化するほうが感染拡大を防ぐのに効果があるという立場で、国際社会と協力して検査の強化を働きかける構えです。

関連ニュース

k10015656891000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ