マイクロソフトといえば iOS や Android とも連携する
独自のスマートウォッチを近日中に発表するのでは、とささやかれていますが、今回リリースされた Torque powered by Bing は単なる Android Wear 用のアプリケーション。
マイクロソフトは社内の geek 向けに、本来の業務とは別に各々が思いついた ハードウェア/ ソフトウェア開発プロジェクトと社内コラボを支援する Microsoft Garage を運営しており、Torque もその成果物のひとつです。
Microsoft Garage では個人や小規模グループによる成果物でも失敗を恐れずコンシューマー向けにリリースし、フィードバックを得ることが推奨されているため、Torque も Google Play で誰でも導入できます (ただし配布地域制限があり日本からは弾かれます)。
Android Wear の本来の動作は、通常は画面オフまたはシンプルな時計だけのアンビエントモードで、手首を返すジェスチャまたはボタンで画面がアクティブになり通知なども表示します。そこからさらに画面をタッチするか、「OK, Google」のキーワードで音声入力の受付が始まります。
Torque はこの「OK, Google」をカットして手首を返す動きで独自のBing音声入力モードになり、各地の天気や世界時計、現在地の地図表示や、「マイクロソフトのCEOは?」「オバマ(大統領)の身長は?」といった簡単な事実についての問い合わせにも回答します。
Android Wearの仕様的に声で返答はしてくれないものの、Bingベースで自然言語の問いに対応する点では、Windows Phone のコルタナ(
Cortana)と同じです。手首を返すジェスチャの成功率は当初70%だったところ、Microsoft Garage 内での研究者とのコラボにより、先進的な機械学習アルゴリズムを使い95%まで精度が向上したとのこと。
Microsoft Garage では、Torque のほかにもウェブ / PC / Android / iOSを問わず多数のプロジェクトが公開されており、Xbox One 用の実験的ゲーム Voice Commander といったものも一般向けにリリースされています。
Torque powered by Bing (Google Play)
Microsoft Garage