ハロウィンで有名なあのカボチャはもともと生首だった!?

こんにちは。英会話イメージリンク編集部の今井です。街を歩いているとハロウィンの飾り付けをしたお店をちらほらみる時期になってきましたね。

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編集部内もハロウィンの飾り付け

最近「ハロウィンの歴史」や「Trick or Treat」に関して編集部で取り扱ったこともあり、個人的に興味を持ったので調べていたところ、おもしろいトリビアがわかったので先週twitterにてシェアしました。

反響もあり、フォロワーの方からもご質問があったので、今回はそのご質問に対する回答も含めてまとめてご紹介します。

ハロウィンの大元は?

Celtic Warrior: 300 BC-AD 100

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2000年ほど前、アイルランドを中心に生活していたケルト人が宗教行事のお祭りとして行っていたものが元だと言われています。

ケルト人は元々独自の宗教を信仰していたのですが、当時勢力を広めていたキリスト教派が「キリスト教に改宗すれば、自分たちの信仰も一緒に広められるぜ?」

彼らにこういって改宗させ、キリスト教の中に取り込んで広めたことが理由だと言われています。

*1

ハロウィンはなぜ1031日なのか?

図説 ケルトの歴史―文化・美術・神話をよむ (ふくろうの本)

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 ケルト人にとって10月31日が年の瀬だったからです。私たちは12月31日を年の瀬としていますが、彼らにとっては10月31日が大晦日だったわけですね。ですから、ケルト人にとって11月1日は新年にあたるわけです。

1031日には何が起こるの?

幽★遊★白書 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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 結界の関係でB級、A級、S級の妖怪が・・・

 10月31日は年の節目ということもあり、この世とあの世の境目がなくなり、先祖の霊や悪霊が帰ってくると考えていたようです。これが、前回編集部の遠藤が言っていた「ハロウィンはお盆のようなもの」というわけです。

しかし、「悪霊がやってくる」とあるように日本のお盆のように穏やかなものではなく、むしろ物騒なものでもあったようです。

あの世から帰ってきた霊は何をするの?

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魔女はもともとダークなイメージなので、ハロウィンにはつきものなんでしょうね

 悪霊は街なかをうろつき、生きている人を見境なくあの世に連れて行こうとしたそうです。特に子供が標的にされるのだとか。*2

彼らは霊から身を守るためにどうしたの?

ケルト人はジャックオーランタンを使ったり、死者の仮装をすることで霊から身を守ろうとしたと言われています。

 

 

  • ジャックオーランタン

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切ったり加工するのがラクなので子供でも工作できるそうです

元々は本物の生首を使い、街中を徘徊する霊に生首を生きている人間と誤認させてそちらに行くように誘導した

ちょっと不気味な話です。その後、生首を模した今のジャックオーランタンができたと言われています。元が元なだけに不気味なのは仕方がないのかもしれません。

風貌からしてどちらかというと敵側のデザインで、どう見ても自分たちの身を守るための道具には見えなかったのはこういう理由があったからなんですね。

*3

 

 

  • 死者の仮装

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軍事関係者がドクロを好むのも「死」を連想させ、相手を不気味がらせるためという理由があります

不気味な格好をすることで自分たちも悪霊の一味だと誤認させて悪霊からの攻撃をかわしたり、悪霊を怖がらせて近づけないようにするために死者の仮装をした

これがハロウィンの仮装の始まりだそうです。他にも、

農夫が各家庭を訪問して、ハロウィン用に納める食物などを配って歩いた様子を再現している

という説もあります。
死者の仮装は霊から身を守る方法として、後者は祭り事の行事として行われていたことをモチーフとしているというわけですね。

フォロワーの方からの質問

フォロワーの地蔵@jizou-pcさんから頂いたご質問

ハロウィンは北欧の文化だったのですね。
でも一体何時頃から「トリック・オア・トリート」と言い始めたのでしょうか。
あとお菓子をもらうのはアメリカだけの文化なのでしょうか。

何時頃から「Trick or Treat」と言い出したの?

定かではありませんが、1934年オレゴン州にて「Trick or Treat」と称して警察にイタズラをして大騒ぎなった、という記事があるようです。

このあたりには既にアメリカには広がっていたと言えそうですね。

アメリカでも「何時頃からハロウィンやTrick or Treatはアメリカに浸透し、文化として定着したのか?」と話題になることがあるようで、この記事はひとつの目安になっているようです。

興味のある方は読んでみて下さい(※英文です)

「Trick or Treat」でお菓子をもらうのはアメリカだけ?

欧米圏は温度差はあるものの、子どもたちが仮装をしてお菓子をもらう、という風習はそれなりに定着しているようです。

※もちろん定着していない国もあります

こちら記事を読む限り、中南米などはハロウィンを全く意識していないか、ただの仮装行事として捉えているニュアンスを読み取れます。

面白いのはオーストラリアで、会話にものぼらないとレポートされています。

地蔵@jizou-pcさんと編集部とのtwitter上でのやりとり

まとめ

ハロウィンの歴史って意外に知っているようで知らなかったのではないでしょうか?

なんとなく、欧米圏は程度の差こそあれハロウィンはするんでしょ?と思ってたんですが、調べてみると全く関係のない国もあるようでこのあたりは歴史を紐解くと面白そうです。

今回の話などもネイティブとしてみてはいかが!?

*1:※そのため、厳格なキリスト教徒の中には「ハロウィンは他の宗教のもの」として反対する人もいます。

*2:先祖の霊も含めて「来ないでくれ」という考えもあったようです

*3:ジャックオーランタンというと「カボチャ」をイメージしますが、元々はアイルランドなどの寒い地域でも獲れる、ルタバカという名前のカブを使っていたようです。

アメリカではうまくカブが育たなかったからなのか、かぼちゃの方がより簡単に手に入ったからなのか、カボチャをカブの代用として使うようになりました。