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エボラ出血熱への米国内で不安拡大 微熱の看護師に航空機搭乗を認める失策も
ファムさんやビンソンさんへの感染ルートは不明だが、防護服の使用方法に関する指導が十分ではなく、防護服を脱ぐ際に感染した可能性が指摘されている。
また、ダンカンさんは初めて来院した際、9月20日にリベリアから入国したことを告げたにもかかわらずエボラ出血熱を疑われずに帰宅させられていた。ダンカンさんはその後、入院したが、今月8日に死亡。親類は地元紙への寄稿で、ダンカンさんは医療保険に加入しておらず、治療費支払い能力がないとみなされて帰宅させられたと訴えた。
一方、ビンソンさんは10日にダラスから中西部オハイオ州クリーブランドに移動し、13日午後の便でダラスに戻っていた。ダラス行きの便への搭乗時には37・5度の熱があったが、CDCは事前にビンソンさんから相談を受け、搭乗を認めていたという。フリーデン氏自身が「搭乗すべきでなかった」と認める失策。ビンソンさんは15日、南部ジョージア州アトランタの病院に移送された。
米メディアによると、看護師が搭乗した飛行機に乗った職員がいるなどの理由で、16日にはオハイオ州とテキサス州で合計5校が休校になった。エボラ出血熱への不安は米株式市場での株価下落も招いている。