米国:女性看護師、エボラ熱発症は5日前か
毎日新聞 2014年10月17日 20時30分(最終更新 10月17日 23時07分)
【ワシントン及川正也】米テキサス州ダラスの病院でエボラ出血熱のために死亡したリベリア人男性の治療に関わり、エボラ熱に陽性反応を示したことが15日に明らかにされた女性看護師アンバー・ビンソンさん(29)が、5日前の今月10日に発症していた可能性があることを米疾病対策センター(CDC)が16日に発表した。
ビンソンさんは10日にダラスから実家があるオハイオ州クリーブランドに民間機で帰郷しており、CDCはこの航空機の乗客や、11日にビンソンさんが訪れたブライダルショップの来訪者らも調査対象とする検討を始めた。ABCテレビによると、ビンソンさんは出発前から気分がすぐれなかったという。
ビンソンさんは13日にクリーブランドからダラスに民間機で戻ったが、搭乗前に熱があったため、CDCに問い合わせていた。CDCは熱が規制値まで高くなかったため、搭乗を制止しなかった。
ロイター通信によると、テキサス、オハイオ両州の学校計5校が16日に休校措置をとった。13日のダラス行きの航空機に生徒が乗り合わせるなどしていたことを重く見た。
一方、CDCは他の人への感染の可能性は低いとしている。
ビンソンさんの容体は安定しており、15日に高度な治療装備があるジョージア州の病院に移送された。