上智大学を運営する「上智学院」(東京・千代田)と栄光学園中・高校を運営する「栄光学園」(神奈川県鎌倉市)などカトリック教会イエズス会系の5学校法人は23日、2016年4月に合併する方向で基本合意したと発表した。法人機能を上智学院に統合し、ほかの4法人は解散する。大学教育と中・高校教育をより緊密に連携するのが狙いとしている。
ほかに合併で基本合意したのは、六甲中・高校の「六甲学院」(神戸市)、広島学院中・高校の「広島学院」(広島市)、上智福岡中・高校の「泰星学園」(福岡市)。各中・高校は上智大の付属学校とはしない。経営は独立採算を維持し、各校の教育方針なども踏襲する。
5法人は合併により、各学校が培ってきた海外との関係を基に幅広い教育ネットワークを築いたり、多様な教職員を養成したりできるようになるとしている。今後は5法人による合併協議会を設立し、法人がある各都県の知事や、文部科学相に対し、合併の認可を得るための手続きに入る。
各法人では内規などに基づき経営陣にイエズス会の神父が就くが、近年は成り手不足が課題だった。上智大は「合併により経営陣の人材不足も解消できる」としている。
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