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奥には助けられた 06年横浜を救ってくれた

横浜時代の奥大介氏(03年)
横浜時代の奥大介氏(03年)
Photo By 共同 

 元日本代表MFでジュビロ磐田や横浜F・マリノスで活躍した奥大介さんが10月17日に宮古島で、交通事故で亡くなった。まだ、38歳だが、私が横浜の監督をしていたときの選手で、すごく助けられた。

 06年のシーズン途中に、岡田監督の辞任を受けて監督を引き受けて3日後に京都と試合があった。勝たなきゃいけない試合で、私はFW久保を生かして戦おうと考え、そのために久保とコンビネーションが取れる奥をトップ下で起用した。しばらく試合に出ていなかったが、見事な働きで京都に4−0で勝った。おかげで、久保がよみがえり、チームも勝って低迷を脱し、J1に残留した。奥がマリノスの危機を救ったといってもいいほどだ。

 だが、そのシーズンで私は監督を退任したが、奥も戦力外となった。クラブから「来季の契約をしない」と通知されたときは落ち込んでいたが、「まだ、サッカーをつづけようよ」と2人で話したことを思い出す。結局、横浜FCに移籍したが1年で引退して、強化部長になったが、すぐに退団した。強化の仕事は選手を取る一方で、選手を切らなきゃ行けない。彼は人がいいのでそういう仕事は辛そうだった。その後、多摩大目黒高校で指導していた時に一度見に行き、夢を持って指導して楽しそうにやっていたが、最近はまったく連絡を取っていなかったので、宮古島にいたと聞いて驚いたぐらいだ。

 短期間だが、ほんとうに助けられた。まだ、38歳と若く、残念でならないが、安らかに眠って欲しい。(水沼貴史=元日本代表FW)

[ 2014年10月23日 ]

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