October 23, 2014
ジョン・レノンから名をとったクモをイマジン(想像)できるだろうか。
学名ブンバ・レノーニ(Bumba lennoni)と名付けられたのはブラジル、アマゾン川流域のパラ州に生息する新種のタランチュラだ。
このタランチュラ、体長34ミリほどと、さほど大型ではない。しかし、ディナー用の大皿ほどもある世界最大のクモ、ルブロンオオツチグモ(Theraphosa blondi)と同じオオツチグモ科に分類される。
ルブロンオオツチグモは、別名ゴライアスバードイーター(Goliath birdeater)と呼ばれており、体長30センチ、重さ170グラムに達することもある。
ウルグアイの共和国大学の昆虫学・・・
学名ブンバ・レノーニ(Bumba lennoni)と名付けられたのはブラジル、アマゾン川流域のパラ州に生息する新種のタランチュラだ。
このタランチュラ、体長34ミリほどと、さほど大型ではない。しかし、ディナー用の大皿ほどもある世界最大のクモ、ルブロンオオツチグモ(Theraphosa blondi)と同じオオツチグモ科に分類される。
ルブロンオオツチグモは、別名ゴライアスバードイーター(Goliath birdeater)と呼ばれており、体長30センチ、重さ170グラムに達することもある。
ウルグアイの共和国大学の昆虫学者で今回の研究を率いたフェルナンド・ペレス・ミレス(Fernando Perez-Miles)氏は、電子メールでの取材に応え、「私はビートルズのファンなので、生物種にジョン・レノンの名前をつけられる日が来るのを心待ちにしていた」と語っている。「いよいよその日が訪れたわけだ」。
ペレス・ミレス氏らのチームがブンバ・レノーニを発見したのは2005年のこと。先住民の言語トゥピ語で“ヘビだらけの地”を意味する国有林カシウアナ(Caxiuana)にある研究基地に罠をしかけ、捕獲した。
その後、このクモの標本はブラジルのエミリオ・ゴエルジ博物館にしまい込まれたままになっていたが、最近になってペレス・ミレス氏らのチームが詳しい調査を行ったところ、新種であることがわかった。
近縁種との違いは、オスの生殖器が小さく、口の周りが小さな突起で一面覆われている点だ。これらの突起は、獲物を噛み砕く際に使われると見られている。
ジョン・レノンはこの世界をより平和な場所にしようと訴え続けた。だからこそペレス・ミレス氏は、彼にちなんだ名前をタランチュラにつけることにしたのだという。
ブンバ・レノーニに関する研究論文は、「ZooKeys」誌オンライン版に10月20日付けで掲載されている。
Photograph by Laura Miglio