夜のスマートフォン使用は体重増加の原因になることが判明

2014年10月23日 06時54分

2014年10月23日 08時52分

flickr / Jhaymesisviphotography
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今やスマートフォンやノートパソコンを肌身放さず四六時中持ち歩くのが当たり前となっている。

だが、米ノースウェスタン大学から発表された研究によると、夜間にコンピューターやスマートフォンの光にさらされると体重増加につながる可能性があるという。

夜にスマホを使うと食欲増進

研究者らはこの研究で夜間にさらされるコンピューターなどの光には食欲を増進する効果があることを発見。

この研究の為に行われた実験では、夜間に3時間以上スマートフォンやパソコンを使用すると食欲増進効果がもたらされることが明らかになった。

さらに、この効果は数時間にも及ぶそうで、食事をとってもその後の2時間は食欲増進効果が残ったままだったそうだ。

研究者らは、コンピューターやスマートフォンが発する光に多く含まれ、脳を活性化させたり睡眠ホルモンの分泌を減少させる働きのあるブルーライトがこの効果の原因の1つだとしている。

 ブルーライトがホルモンに影響

人間の網膜がブルーライトの刺激を受けると脳が「朝が来た」と判断し、脳と体の活動が活性化される。

この際にメラトニンという睡眠ホルモンの分泌が抑えられるのだが、メラトニンはグレリンという食欲増進ホルモンの分泌を抑え、レプチンという食欲抑制ホルモンの分泌を促す働きも果たしている。

そのため、夜間にコンピューターやスマートフォンなどの強いブルーライトにさらされると脳が「朝が来た」と勘違いし活性化。

メラトニンとレプチンの分泌が減るとともにグレリンの分泌量が増えるため、夜間というエネルギーがそれほど必要ない時間帯にも関わらず食欲が増進してしまうようだ。

現代の生活を送る上で夜間にスマートフォンやコンピューターを使用しないのは至難の技だが、長時間使用する人はブルーライトを遮断するパソコン用メガネを着用するなどの対策を講じた方が良いかもしれない。

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