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短期国債入札で初のマイナス金利10月23日 17時20分
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日銀が、大規模な金融緩和のもとで大量の国債を買い入れていることを背景に、財務省が行った短期国債の入札で、国債が償還される際に支払われる金額より高い値段で購入する金融機関があったため、平均利回りが初めてマイナスとなりました。
財務省が、23日行った金融機関を対象にした償還までの期間が3か月の国債の入札で、5兆7100億円の発行予定額に対して、52兆1052億円の応札がありました。
この結果、この国債の平均利回りはマイナス0.0037%となり、国債の入札で初めてマイナス金利が付きました。
これは、国債が償還される際に支払われる金額より高い値段で購入する金融機関があったためで、金融機関はマイナス金利で満期まで保有すると損失を被ることになります。
市場関係者は「日銀が大規模な金融緩和のもとで、大量の国債を購入している影響で、市場に出回る国債が減っているうえ、年末に向けて担保として国債を保有したいという銀行も多いことから、今回の結果につながったのではないか」と話しています。