実践的な職業教育を行う新たな高等教育機関の制度化に関する有識者会議
文部科学省に標記の長い名前の有識者会議が設置され、すでに10月7日に第1回が開かれていたようです。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/061/gijiroku/1352719.htm
ここに提出されている冨山和彦さんの資料が大変刺激的で、事務局提出の歯に衣着せた表現をぶちかますような生々しい台詞が満ちています。
本番は6ページあたりからで、
職業訓練の高度化を専門学校、専修学校の看板の架け替えに矮小化すべきではない!
極一部のTop Tier校・学部以外はL型大学と位置づけ、職業訓練校化する議論も射程に!
大半の大学に、今後の雇用の圧倒的多数を占めるジョブ型雇用のおける職業訓練機能を果たさせることがこの議論の本丸
と、ある種の大学関係者が一番聞きたくなかったであろう本質を突いた言葉がこれでもかこれでもかと突っ込まれていきます。
冨山さんがいつも言ってるグローバル(G) の世界とローカル(L)の世界に、大学をこう分けるという話です。
Gの世界:極一部のTop Tier校学部に限定 グローバルで通用する極めて高度なプロフェッショナル人材の排出
Lの世界:その他の大学・学部「新たな高等教育機関」に吸収されるべき 生産性向上に資するスキル保持者の排出(職業訓練)
そして特にこれは、多くの大学人を逆上させるに十分な台詞ですな。
教員の選定方法
民間企業の「実務経験者」から選抜。
民間企業との協働プログラムを中心化。
社会に出てからの実践力を身に着けさせるため、現場力を基礎とした実践的な教育を行う。
文系のアカデミックライン(Lの大学には、従来の文系学部はほとんど不要)の教授には、辞め
てもらうか、職業訓練教員としての訓練、再教育を受けてもらう
理系のアカデミックラインでGの世界で通用する見込みのなくなった教授も同様
現時点ではまだ議事録は公開されていませんが、どんなやりとりがなされたのか、怖いもの見たさ半分で大変興味が惹かれます。
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