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カナダ銃撃 対イスラム国有志連合に影
カナダはイスラム文化圏の北アフリカ地域から仏語に堪能な移民を東部ケベック地域などで受け入れてきた。事件を契機に、移民受け入れ政策が見直される可能性もある。
同じ旧英国領で多民族を抱えるオーストラリアのアボット首相は23日、カナダで発生した銃撃事件を受け、テロの恐れに現実味があることを「再確認させられた」とする声明を発表した。
同国治安当局は先月18日、最大都市シドニーなどで、イスラム国の支持者らを一斉摘発。政府機関などの警備を強化している。
オーストラリアからは150人以上が戦闘員などとしてイスラム国に合流、20人以上がすでに帰国したとみられる。民間調査機関が先月末から今月初めに実施した世論調査では、75%が国内でテロが発生する恐れが「ある」と回答した。
アボット氏は議会で、カナダとは「どんな他国よりも似通っている」と指摘、両国で協力してテロへ対抗していく姿勢を強調した。