産経ニュース

カナダ銃撃テロ 米政府機関が警戒強める

ニュース 国際

記事詳細

更新


カナダ銃撃テロ 米政府機関が警戒強める

22日、カナダ首都の銃撃事件の犠牲者を悼む人々=カナダ・オンタリオ州(AP)

 【ワシントン=加納宏幸】米オバマ政権は「イスラム国」に加わった外国人戦闘員が米本土に戻ってテロを起こす事態を懸念しており、カナダでの銃撃戦を受け、米軍や捜査当局が警戒を強めている。

 オバマ大統領は22日、ホワイトハウスで安全保障担当者から状況報告を受けた後、「悲劇的な状況だ。この種の無分別な暴力やテロに対抗するには警戒が必要だ」と述べた。

 ケリー国務長官も22日発表した声明で「政府中枢を狙った憎むべき邪悪な攻撃だ」と非難した。また、「米本土もこのような暴力に直面したことがある」とし、2001年の米中枢同時テロを経験した立場からカナダ政府を全面的に支援する考えを表明。ケリー氏はカナダのベアード外相に電話で、事実関係の究明に向け協力すると伝えた。

 一方、アーネスト米大統領報道官は同日の記者会見で、米政府が数カ月前からカナダ政府との間で、イスラム国によって過激化した外国人戦闘員によってもたらされる暴力行為を抑止するための協議を行ってきたことを明らかにした。

関連ニュース

カナダ銃撃 対イスラム国有志連合に影 

「ニュース」のランキング