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 22日にカナダの首都オタワの国会議事堂内で起きた乱射事件は、当局に監視されていたイスラム教徒の男による「テロ」とみられている。イスラム過激派に触発されたテロに神経をとがらせる欧米諸国は、警戒を強めている。

 カナダのグローブ・アンド・メール紙によると、男はカナダ国籍のマイケル・ゼハフビボー容疑者(32)。22日午前、国会に近い国立戦争記念碑で兵士を射殺した後、国会での犯行に及んだとされる。衛視に射殺されたため、詳しい動機は不明。報道によると、同容疑者はイスラム教に改宗しており、カナダ政府が「リスクが高い人物」として監視していた。警察は23日、地元テレビに「単独犯とみられる」と語った。

 中東のイラクやシリアで勢力を拡大する過激派組織「イスラム国」は、欧米諸国の市民らの殺害を、ネットなどで呼びかけている。