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Unityの環境構築と操作ガイド(前編)

前回の連載「速攻攻略 Kinect v2 プログラミング入門」では、第5回第6回で、Kinect v2とUnityを連携させる方法について解説しました。本連載では、ゲーム開発エンジンであるUnityの環境構築から簡単なゲーム開発まで全6回にわたって解説していきます。

【連載目次】

  • 第1回:Unityの環境構築と操作ガイド(前編)
  • 第2回:Unityの環境構築と操作ガイド(後編)
  • 第3回:Unityちゃんを動かしてみる
  • 第4回:Unityちゃんの障害物ゲームを作る
  • 第5回:Unityちゃんの爆破ゲーム作る
  • 第6回:マシンガンの連射ゲームを作る

※タイトルは変更する場合があります。

Unityとは

今やUnityはゲーム業界においては、その名前を知らないものはいないほどの存在となりました。これほど注目されているUnityとは、一体何なのでしょうか? Unityは「ゲームを作るためのゲームエンジン」です。かつて、ゲームエンジンを始めとする開発ツールは、各社が独自に開発・所有するもので、広く知られることはありませんでした。その後、ゲーム開発会社向けにゲームエンジンが販売されることもありましたが、個人では手の出せない高額なものでした。そんな中、Unityは本格的な「ゲームエンジン」を無料で提供したのです。Unityはマルチプラットフォームな開発エンジンであり、開発者はOSごとの仕様の違いを意識することなく、ゲーム開発に専念できるようになったのです。推定ですが、日本国内ではおそらく10万人以上の利用者がいると思われます。

Unity4のインストール

Unityの現行バージョンである「Unity4」は、下記のサイトよりダウンロードできます。
Unity - ダウンロード
原稿執筆時点での、最新バージョンは「Unity 4.5.4」です(図1)。Unityは頻繁にバージョンアップされるため、この原稿が公開されるころには、またバージョンが上がっていることが考えられます。その点はご了承下さい。

図1: 「Download Unity 4.5.4」をクリックする(クリックで拡大)

任意のフォルダ—にダウンロードした「UnitySetup-4.5.4.exe」をダブルクリックすると、インストールが開始されます(図2)。

図2: Unity 4.5.4のインストールが開始される(クリックで拡大)

表示される手順に従って、インストールしてください。インストールの途中で「.NET Framework3.5」のインストールを促される場合があります。その場合は、「この機能をダウンロードしてインストール」を選択してください。

インストールが完了すると、「Activate your Unity License」の画面が表示されます(図3)。

図3: 「Activate your Unity License」の画面が表示される(クリックで拡大)

「Activate the free Version of Unity」にチェックを入れて「OK」ボタンをクリックします。「Activate a free 30-day trial of Unity Pro」にチェックを入れても問題はありません。試用期間の30日が過ぎると、自動的にフリー版に切り替わります。今回はフリー版のUnityを前提としているため、ここでは最初からフリー版を選択します。

Unityのプロ版とフリー版の見た目の差は、背景の色です。プロ版では画面の背景が「黒」ですが、フリー版では「グレー」になります。プロ版とフリー版の機能面での違いについては、下記のサイトを参考にしてください。
[参考]ライセンスのご案内

この後、「Log into your Unity Account」画面が表示されます。初めての場合は、アカウントがありませんので、「Create Account」ボタンをクリックしてください。すると「Create a Unity Account」の画面が表示されるので、「Name」、「E-mail」、「Password」、「Password confirmation」を入力して「OK」ボタンをクリックします。

「メールアドレスにメールを送った」と表示されますので、この時点でメールソフトを起動して確認してください。
届いたメールの「Confirm email」をクリックします。これでアカウントが登録されます。

再度「Log into your Unity Account」の画面で、「E-mail」と「Password」を入力して「OK」ボタンをクリックしてください。その後、各種質問の画面が表示されますが、ここは適当に入力して下さい。入力が終わったら、「Start using Unity」ボタンをクリックします。Windows Vista以降の環境では、「Windows セキュリティの重要な警告」画面が表示されますので、「アクセスを許可する」を選択してください。
これで、Unity4が起動します。

まずは「Project Location」に適当なプロジェクト名を入力して「Create」ボタンをクリックします。ここではプロジェクト名に「UnitySampleTest」と入力して「Create」ボタンをクリックします(図4)。

図4: 「UnitySampleTest」というプロジェクトを作成する(クリックで拡大)

Unity4の新規プロジェクト(UnitySampleTest)の画面が起動します(図5)。

図5: 新規プロジェクトの画面が起動した(クリックで拡大)

この記事の著者

薬師寺 国安

薬師寺国安事務所

薬師寺国安事務所代表。Visual Basic プログラミングと、マイクロソフト系の技術をテーマとした、書籍や記事の執筆を行う。
1950年生まれ。事務系のサラリーマンだった40歳から趣味でプログラミングを始め、1996年より独学でActiveXに取り組む。1997年に薬師寺聖とコラボレーション・ユニット PROJECT KySS を結成。2003年よりフリーになり、PROJECT KySS の活動に本格的に参加、.NETやRIAに関する書籍や記事を多数執筆する傍ら、受託案件のプログラミングも手掛ける。Windows Phoneアプリ開発を経て、現在はWindows ストア アプリを多数公開中

Microsoft MVP for Development Platforms - Client App Dev (Oct 2003-Sep 2012)。Microsoft MVP for Development Platforms - Windows Phone Development(Oct 2012-Sep 2013)。Microsoft MVP for Development Platforms - Client Development(Oct 2013-Sep 2014)。Microsoft MVP for Development Platforms-Windows Platform Development (Oct 2014-Sep 2015)。

連載「マルチプラットフォーム対応のゲーム開発エンジンUnityを体験する」の記事一覧