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【ビジネスの裏側】
元祖はどっち? 「マッサン」人気でニッカ「竹鶴」絶好調…サントリー「国産第1号」復刻で追撃
「ドラマの効果で市場の活性化に期待はしているが、竹鶴さん(のニッカ)が初の国産ウイスキーを作ったと思われないよう頑張りたい」。広報担当者も、ドラマ人気をサントリーへの関心へ引き寄せようと意気込む。
ホテルや百貨店にも商機
ウイスキーを提供する百貨店やホテルにドラマへの期待は大きい。日本のウイスキー市場は、ウイスキーを炭酸水で割ったハイボール人気で、平成21~22年は1~2割増と成長したものの、近年は横ばい、微増傾向が続いている。このため販売各社はまだ少ないとされる女性ユーザーの獲得や高級志向の需要喚起につなげる考えだ。「ドラマを見たと言って『竹鶴』などを買い求める客も増えてきた」(大阪市内の百貨店)と、ウイスキーの集中展開を検討する店も出てきた。
リーガロイヤルホテル京都(京都市下京区)では、竹鶴リタ夫人が得意としたチキンスープやシェパーズパイなどの再現メニューを11月までの期間限定で販売している。バーでは、スコットランドで学んだ研修内容を竹鶴氏が記した「竹鶴ノート」のレプリカを展示し、国産ウイスキー史を感じながら「余市」「竹鶴」などを味わうキャンペーンも展開している。
一方、ホテルニューオータニ大阪(大阪市中央区)は9月、ニッカウヰスキーの銘柄を2割前後安くボトルキープできるレストランフェアをスタート。10月からは「ジャックダニエル」にハチミツを加えたフレーバーウイスキーの期間限定バーをオープンした。ウイスキーを隠し味に使った料理も提供しており、「ドラマでウイスキーに関心が集まるいま、女性層の掘り起こしを」(広報担当者)と需要開拓を進めている。