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【茨城】

「奥の細道全国俳句大会」 結城二高3年 相沢さん最優秀賞

文部科学大臣賞の賞状を手にする相沢樹来さん=結城市の県立結城二高で

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 秋田県にかほ市で開かれた奥の細道全国俳句大会の「小・中・高校生の部」で、県立結城二高三年相沢樹来(じゅら)さん(17)の詠んだ「虹立つや戦争しない国が好き」が、最優秀の文部科学大臣賞に輝いた。戦時中、女子挺身(ていしん)隊に駆り出された曽祖母の話を聞き、「戦争に巻き込まれたら夢も実現できない」と、平和への思いを込めた。 (原田拓哉)

 俳句大会は、現在開催されている「国民文化祭・あきた二〇一四」の催しの一つ。相沢さんの作品は、投句者数一万五百六人の中から選ばれた。

 受賞作は「短歌・俳句」の授業で提出した中の一つ。曽祖母が少女時代、戦争によって服飾関係の仕事に就く夢を絶たれたことや、同じ授業に参加する年配の聴講生から聞いた戦争の悲惨な話から、五・七・五の言葉をつむいだ。集団的自衛権行使を容認する憲法解釈変更で、憲法九条がないがしろになるのではとの疑念も頭にあった。

 授業を受け持つ為我井節(ためがいみさお)非常勤講師は「『虹立つや』と、『戦争しない国が好き』の取り合わせの素晴らしさが認められた」と評価。相沢さんは「私の夢もひいおばあちゃんが持っていたのと同じ服飾関係。夢に近づくために、今の平和をずっと守り続けていきたい」と話した。 

 

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