RubyMotionがAndroidパブリックベータをリリース
RubyMotionは先頃,同社のAndroidサポートがパブリックベータになり,アーリーアダプタによるAndroidプラットフォーム開発への適用が可能になったと発表した。RubyMotionは,人気の高いRuby言語とツールとを使用して,iOSおよびMac,そして今回のベータ版でAndroid用のネイティブアプリケーション開発が可能な,ターミナルベースのツールチェーンだ。
パブリックベータはRubyMotionユーザに無償で提供される。現時点では,次期3.0リリースで価格が変更されるという話は出ていない。ベータ版は,1.5 "Cupcake"から始まるAndroidのほとんどのバージョンと,L Developer Previewもサポートする。今のところ,ベータ版にはMacが必要だ。
以前に詳しく説明したようにRubyMotionでは,JNIを使用してすべてのJava APIにアクセス可能なカスタム版のRubyを展開することによって,Androidサポートを実現している。Dalvik VMと,より新しいARTランタイムの両方に加えて,サードパーティ製のjarファイルもサポートされる。
RubyMotionの開発者の生産性向上機能として人気のあるREPLも,ランタイムでのステートメント実行時には,JITを使用して期待通りの動作をする。
プラットフォームが完成する上で疑問なのは,実際のAndroid-iOSクロスプラットフォーム開発がどのようなものなのか,という点だ。今の時点では,静的にコンパイルされるという性質上,人気のあるRubyGemsの多くがサポートされていない。また,HTTPアクセスのように一般的なクロスプラットフォームの問題については,下位のプラットフォームライブラリを利用するなどの方法による開発が必要だ。しかしその一方では,RubyMontion特有のGemsコミュニティも形成されつつある。
RubyMotionのコミュニティは,サポートプラットフォームにAndroidが追加されたことを歓迎しているようだ。コミュニティのアクティブなメンバであるColin Gray氏は,次のように語っている。"この初期段階においても,RubyMotionがiOSや OS Xにもたらしたものと同じ生産性とワークフローの改善を,RubyMotion for Androidが提供するであろうことは明らかです。ターミナルベースのワークフロー,REPLツール,そして何よりも,素晴らしいRubyMotionコミュニティを。"
ベータ版の次ステップは,パフォーマンスの改善,組み込みRubyクラスをさらに追加,Android Wearサポートなどの他のAndroid APIのサポート,といったものになる。
RubyMotionツールチェインへのアクセスは,1年間のアップデートのサブスクリプションを含んで,1ライセンスあたり199.99ドルである。
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