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殺処分した遺伝子組み換えラットが蘇生 富山大、管理区域外で不適切処分

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殺処分した遺伝子組み換えラットが蘇生 富山大、管理区域外で不適切処分

 富山大は21日、平成17年4月以降、遺伝子を組み換えたマウスやラット計1411匹を大学の内規に反し、管理区域に指定されていない施設で殺処分していたと発表した。

 大学によると、生命科学先端研究センターの動物実験施設で、128回にわたり不適切な処分が確認された。遺伝子組み換えの動物が施設外に出た形跡はなく外部への影響はないとしている。文部科学省に報告、厳重注意を受けたという。

 今年7月に殺処分したはずのラット3匹が管理区域外にある保管冷凍庫で蘇生しているのが見つかり、調査した結果、殺処分を行う施設が管理区域に指定されていなかったことが判明した。

 同じ施設で遺伝子が組み換えられていない動物の殺処分もしており、出入りを制限していなかった。また、殺処分時に呼吸が停止しているかどうかを確認していないケースもあったという。

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