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【エボラ出血熱】日本は大丈夫? 「防護服を脱ぐと緊張が緩む」医療機関は訓練を実施 空港は検疫強化へ

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【エボラ出血熱】
日本は大丈夫? 「防護服を脱ぐと緊張が緩む」医療機関は訓練を実施 空港は検疫強化へ

エボラ出血熱への注意喚起のポスターが貼られた検疫検査場=20日午前、大阪府泉佐野市の関西国際空港(甘利慈撮影)

 西アフリカで流行するエボラ出血熱について、米国で看護師2人が二次感染したことが国内の医療関係者にも衝撃を与えている。原因は調査中だが、医療水準の高い先進国で起きた二次感染はひとごとではない。厚生労働省は21日、ウイルス流入を防ぐため、空港での水際対策を強化。国内の医療機関も研修を行い、「万が一」に備えている。

水際対策は限定的?

 現地報道などによると、リベリア人男性は9月20日に米国に入国。26日に体調不良を訴えて受診したが、抗生剤を処方されて帰宅し、ダラス市内の大規模病院に搬送されたのは28日だった。男性はその後、エボラ出血熱で死亡した。

 エボラ出血熱は患者を早期に発見、治療することが生存率を上げるとされ、二次感染の予防にもなる。

 エボラは現在、ギニア、シエラレオネ、リベリアの西アフリカ3カ国で流行。周辺国のセネガルとナイジェリアにも広がったが、この2カ国の流行は終息した。しかし、米国とスペインでは患者の治療に当たった看護師計3人が2次感染する事態になった。

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