OS X Yosemiteの配布が始まったので 手元のMacをアップグレードしてみました。
- アップデート前にすること
- アクセシビリティが外れてる?
- メニューバーが黒く出来る様になった
- Homebrew doctor
- Powの再インストールが必要だった
- アイコン
- Mavericksの途中から出てきた問題
- Ruby1.8が完全に消された
アップデート前にすること
色々な所で言われてますが、Yosemiteにアップグレードしようとする際、 /usr/localフォルダに色々と物が入っていると異常に時間がかかる、 といった現象が起こる様です。
アップグレードする際にそこに入ってる物を一旦退避させて元に戻す様な作業をするのですが、 それにムダに時間がかかってしまうようです。
/usr/localにはHomebrew関連のファイルが入っていたり その他アプリによってインストールされたりするものとか色々入っています。
特にHomebrewを多用してると沢山ファイルがあるかと。(手元のMacには掃除した後でも5GB以上ありました。)
ここに大量のファイルがあっても単に時間がかかるだけですが、 場合によっては10時間とかかかったりするようなのでファイルを退避させてからアップグレードしました。
$ cd ~/
$ sudo mv /usr/local ./
多少時間がかかってもそのまま行ったほうが色々面倒が起こる可能性は減りますが、
少なくともbrew cleanup
などして余計なファイルは消しておいた方が良いです。
(関係無いですが下の記事を見て初めてbrew leaves
という
インストールされたリストの中から、依存関係のトップのものだけを表示する
便利コマンドを知りました。)
Faster Mac OS X 10.10 Yosemite Upgrades for Developers – Jim Lindley
ただし、bashやzshみたいなシェルみたいな基本的な物をHomebrewで入れていたりして それらを使う設定にしてる様な場合は、 退避させる前に/usr/localがなくてもターミナル等でコマンドがきちんと 動かせる様な環境にしておくことが必要です。
これでApple StoreからYosemiteをダウンロードしてきて指示に従って インストールすると殆どの環境設定などが引き継がれた形でスタート出来ます。
最初に立ち上げられたらまずは上の物を元に戻しておきます。
$ ls /usr/local # check that /usr/local doesn't exist
$ sudo mv ~/local /usr/local
これでインストールした結果、最初に20分程かかると出てましたが、 実際にそれくらいの時間でインストールが終わりました。
Mac - Yosemiteをインストールする前に/usr/localをどこかへ退避して時間短縮(ただしインストーラ任せの方が安全) - Qiita
今回はまだ使い初めてそれ程時間経ってないのでそのままアップグレードしましたが、 使ってて不具合が多ければクリーンインストールをするかも。
アクセシビリティが外れてる?
アップデート後、最初の起動時にログイン項目に入っているアプリが
立ち上がろうとして
Enable access for assistive device's is not enabled.
みたいなポップアップが出て
セキュリティーの問題で立ち上がりませんでした。
見てみるとセキュリティーとプライバシーのプライバシーにある アクセシビリティの中に設定していたアプリが消えていました。
全部ではないんですが、複数項目が消えてました。 (きちんと確認してないですが、多分/Applicationsにあるアプリは残っていて、 ~/ApplicationsにHomebrew-Caskで入れた物が消えてた感じです。)
ですが、これらを追加しようとしても上手くいかず、困ってましたが、 一度再起動したらまたそれらのアプリがアクセシビリティに加わってました。。。
なんでかは分からないですが、取り敢えず上の/usr/localの移動くらい行ったら 一度すぐに再起動しておいた方が吉です。
メニューバーが黒く出来る様になった
前にLionの頃にはMenuBarFilterというアプリを使ってメニューバーを白黒反転させてましたが、 Mavericksにアップグレーとしてから使えなくなってました。
色々みてみてそのうち試してみようと思ってましたが1 、 そんな中YosemiteではOSの機能としてメニューバーを反転出来る様になりました。
システム環境設定の一般の所に メニューバーとDockを暗くするという項目が追加されています。
これを使うとこんな感じで簡単に白黒反転出来ます。 ただし、この場合にはDockの方の背景も一緒に黒っぽくなります。 (今はDockは普段は隠す設定にしてるのでどちらでも良い。)
OSに入ってるBluetoothやWifiの表示がきれいに反転するのは分かりますが、 Dropboxなんかも綺麗に反転してます。
Dropbox.appの中を除いてみても白いメニューバー用アイコンが有るわけではないので、 OS側で自動的に反転させているようです。
一方で左から4番目にあるのがTeamViewerのアイコンですが、色が反転されずに 見えづらくなってます。
どうも、Dropboxの方ではメニューバーにTIFF形式のファイルを使っていますが、 TeamViewerの方はPNGを使っていてそれが分けてる様です。
取り敢えずそれ程クリティカルなものでも無いので アプリ側で対応してくれるのを待てば良いかな、と。 どうしても必要なものだったら直接アプリの中のPNG画像を反転させて置き換える、とか するとか。
加えて、 Gmail Notify Proがちょっと表示が変だったりします。 アイコンの周りが白っぽくなってますが、これは逆にメニューバーを白くしても 周りがちょっと黒っぽくなります。 PNGファイルを使ってるはずですが透過の部分が何か上手くいってない?模様。
さらにメールの数が、最初のうちすでに読んである物が全然反映されなかったり して、 再インストールとかしても全然駄目でしたが、 暫く使ってたらきちんとすぐに反映される様になりました。
Homebrew doctor
/usr/localを移動させたりもしたのでHomebrewをチェックしてみようと
brew doctor
してみると
$ brew doctor
Please note that these warnings are just used to help the Homebrew maintainers
with debugging if you file an issue. If everything you use Homebrew for is
working fine: please don't worry and just ignore them. Thanks!
Warning: Your Xcode (6.0.1) is outdated
Please update to Xcode 6.1.
Xcode can be updated from the App Store.
とか出ますが、6.1
はDevelopper登録した場合にのみダウンロード出来るものみたいで
まだApple Storeに公開されてるものではありません。
なのでこれを組み込んでる事自体が間違いなわけですが、 取り敢えず暫くはこのWarningは無視で。
brew doctor wrongly shows Xcode 6.1 to be the latest version · Issue #32421 · Homebrew/homebrew
Brew “A newer Command Line Tools release is available” · Issue #32498 · Homebrew/homebrew
Powの再インストールが必要だった
Octopressのテスト表示なんかにpowを使っています。
OSアップグレード後、アクティビティモニタで見るときちんと動いてる感じでしたが、 ページを表示させてみようとすると上手く行きませんでした。
以前、昔のMacでMavericksにアップグレードした際もpowが最初上手く動かなかった 覚えもありますが、 取り敢えず再インストールしてみることに。
powはHomebrewでもFormulaが用意されててbrew install pow
で
行けるんですが、
色々設定をする項目を手作業でやれ、と言った表示が出てきて、
そこに書かれた通りやっても上手くいかなかったりとかして面倒なので
直接powで公開されてるスクリプトを使ってインストールします。
curlを使ったインストールになるので、気にするなら スクリプトを手元に取ってきてから実行する様に。
何度か使ったりチェックしたりしてるので大丈夫だろうということでcurlを使って アンインストール&インストール。
$ curl get.pow.cx/uninstall.sh | sh
$ curl get.pow.cx | sh
で、きちんと表示される様になりました。 (設定を書き換える所で違うところやアップグレード中に上書きされる所があったんでしょう、多分。)
アイコン
OSの中のアイコンは基本的に全てYosemiteのフラット使用になるので 自分で変更していたものとかも元に戻ります。 Dockのゴミ箱なんかも。
今はDockを常時表示させなくなたので余り気にしない所になりましたが、 下で書いてるLiteIconというアイコン変更アプリがYosemiteに対応する アップデートをすでにしていたのでそれを使ってひと通り変更しなおしておきました。
Mavericksの途中から出てきた問題
ここで書いていた問題ですが、Yosemiteにアップグレードしたら元に戻るかな? とちょっと期待してましたが今のところやはりダメな模様。
やはりターミナルだと2バイト文字や特殊文字が絡んだ時の表示が 崩れることがちょっとあるので出来ればiTerm2に戻したいけど戻せない。。。
それから上の中で言うのを忘れてましたが、
ここで作った再起動用スクリプトも効かなくなっています。 これも結局治らなかったのできちんと動く物を別に考えないといけません。
(もしくは両方共結局のところHyperSwitch関連なのでそれ自体を乗り換えるか。。。)
Ruby1.8が完全に消された
以前、LionからMavericksへアップデートした際に、 AppleScriptの中で使ってるRubyのコードが上手く動かなくなった事がありました。
これはMacのRubyのバージョンが1.8から2.0にアップデートされて、 MacのRuby内のCocoa関連のものが色々変更されたからです。
Mavericksには
/System/Library/Frameworks/Ruby.framework/Versions/
に1.8と2.0が存在していて、/usr/bin/ruby
では2.0の方に
リンクされていましたが、
直接
#!/System/Library/Frameworks/Ruby.framework/Versions/1.8/usr/bin/ruby
の様に1.8を使う事によってCocoaの関数などを以前と同じ様に使っていました。
これがYosemiteでは1.8のものが完全に消されてしまってコレと同じことが出来ません。
色々試してみた結果、Rubyをわざわざ呼ばなくても同じ関数などを AppleScriptの中で直接使えたので書き換えました。
それについては別にそのうち書きます。
-
メニューバー関連で見てたもの:
- Nocturne Theme For OS X 10.9.x by AaronOlive on deviantART
- Mavericksに対応してる?
- Obsidian Menu Bar
- Give Your Mac a Black Menu Bar in OS X Mavericks with ObsidianMenuBar
- 早い段階で唯一対応していた。
- 10.9.4となってるのも今現在(2014/07/14)これだけ
- ただ、アイコンが真っ黒になってしまうものも出るらしい。
- MenuBarFilter
- GitHubにも沢山レポジトリができててよく分からない。
- Performance Issues on Mavericks · Issue #3 · CouleeApps/MenuBarFilter
- Menubarfilter / Black Menubar - MacRumors Forums
- iOS-Like Dark Menu Bar for Mac OS X Lion
- こことかで紹介されてるところはもうリンク切れ。
- Mavericksにはちゃんと対応してない?
- BlackDock
- SIMBLを使ったものできちんと動いてるっぽくてよさ気。 ↩
- Nocturne Theme For OS X 10.9.x by AaronOlive on deviantART