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 今月末に本格化するイスラム教の大巡礼で、エボラ出血熱の発生が確認されているナイジェリアから約7万人がサウジアラビアを訪れる予定であることが分かった。サウジ紙アラブニュースが8日報じた。保健当局は「感染拡大の予防措置は講じている」とし、巡礼ビザの取り消しはしない考えを示した。

 ナイジェリアはギニア、リベリア、シエラレオネの西アフリカ3カ国に続いて感染が広がり、疑い例も含め21人が確認された。8月に非常事態を宣言して感染拡大の防止に取り組んでいる。毎年二、三百万人がメッカをめざす大巡礼で感染が広がる恐れがあるとして、サウジは西アフリカ3カ国については巡礼ビザの発給を見合わせている。(ドバイ=渡辺淳基)