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【エボラ出血熱】
死者1900人超す ナイジェリアで急拡大の恐れ
世界保健機関(WHO)のチャン事務局長は3日、米首都ワシントンで記者会見し、西アフリカでのエボラ出血熱の死者が1900人を超えたことを明らかにした。
感染が確認されたか疑われる患者数は約3500人。先月28日に発表した患者数3069人、死者1552人から大きく増えた。チャン氏は「流行はさらに拡大している」と強調。6~9カ月後を目指す封じ込め実現に向けて国際的な支援強化を訴えた。
一方、WHOは同日、ナイジェリア南部ポートハーコートで死亡した男性医師の妻ら2人の感染が新たに確認されたと明らかにした。この医師と接触し、感染したリスクが高い人がさらに約60人おり、WHOは現地で感染が急拡大する恐れがあると警戒している。(共同)