国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）は１４日、西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱の感染拡大の影響を考慮し、中国の南京で１６日に開幕する第２回ユース五輪にナイジェリアとシエラレオネの選手団が不参加になったと明らかにした。ナイジェリアの報道によると、南京入りしていた同国選手団は現地で差別的な扱いを受けたため、出場を取りやめたと主張している。

　ＩＯＣによると、ナイジェリア選手団は南京に入ってから、大会組織委員会の特別措置で他国のチームと隔離された施設で練習していた。

　エボラ熱による死者は既に千人を超え、ギニアやリベリアも大きな影響が出ており、ＩＯＣは「さらに（不参加の国が）増える可能性もある」と指摘した。（共同）