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【エボラ出血熱】
「緊急事態宣言が人命を救うわけでない」 死者1000人に迫る
WHOは、米国など一部が国民に自粛を求めた発生地域への渡航について制限を見送った。エボラ熱は空気感染しないためで、フクダ事務局長補は「医療態勢などが整えば、(拡大は)止められる」として、対処は「可能」だと強調している。
有効なワクチンなどがないエボラ熱については米国で試験段階の治療薬の効果が注目され、WHOは近く使用の是非も検討する。だが、量や時期、倫理の問題など課題は残り、拡大阻止にどこまで役立つか不透明だ。WHOは国際的な協力による封じ込めに当面は比重を置く方針とみられる。