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エボラ熱、ナイジェリアも非常事態宣言 3カ国目、139人監視下に
西アフリカでのエボラ出血熱の流行を受け、ナイジェリアのジョナサン大統領は8日、非常事態を宣言し、対策として19億ナイラ(約11億9千万円)の緊急予算を承認したと明らかにした。ロイター通信などが報じた。
アフリカ最大の人口を抱えるナイジェリアでの感染拡大を阻止しようとの決意を示した。エボラ熱をめぐり、宣言を出したのはシエラレオネ、リベリアに続き3カ国目。
チュク保健相によると、国内の感染者は9人にとどまっているが、感染の恐れのある139人が監視下に置かれている。
大統領の報道官によると、予算は隔離センターの設置や感染者の追跡調査、国境での検疫態勢の強化などに充てられる。
ナイジェリアでは7月下旬、リベリアから到着した米国籍の感染者男性が最大都市ラゴスの空港で倒れ、入院先の病院で死亡。治療した医療従事者らが感染し、うち看護師1人が亡くなった。(共同)