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猛威振るうエボラ出血熱、729人が死亡 史上最悪
米メディアは、「最もよい条件の下でも、封じ込めには3~6カ月かかるのではないか」という米疾病対策センター(CDC)のフリーデン所長の見通しを伝えた。国際医療支援団体「国境なき医師団」(MSF)も、「状況は悪化し続けている」と警鐘を鳴らしている。
CDCは31日、感染が広がる3カ国への不要不急な渡航を控えるよう求める米国居住者向けの勧告を出した。勧告は3段階のうち最も高い「レベル3」で、2003年の新型肺炎(SARS)の際にも出された。健康上の高いリスクがある場合に限られている。
AP通信などによると、米国人医師らが現地で活動中にエボラ熱に感染し、本国に搬送され治療を受ける予定だ。感染拡大を受け、米政府が組織するボランティア支援団体「平和部隊」は、3カ国に展開する340人を順次撤退させている。西アフリカからの移民が多い英国でも、緊急閣議を開催するなどして状況を注視している。
WHOは1日、ギニアの首都コナクリで感染者が出た国々の首脳らと対策会議を開く。米ワシントンで6日に開かれる米アフリカ首脳会議でも、この問題が議題となる見通しだ。