ココが「○」 |
---|
・実売価格が3万9800円から |
・目に鮮やかな“ネオンパープル” |
・Radeon R3 Graphicsの3D性能 |
ココが「×」 |
---|
・解像度が1366×768ピクセル |
・システムメモリ2Gバイト |
・オンラインストレージ利用が前提 |
HP Stream14は、税別の実売価格は量販店モデルで5万円前後、Microsoft Officeが付属しないWeb直販のHP Directplusモデルでは3万9800円と実に4万円を切る。低価格に抑えながらも、14型と大画面のディスプレイを搭載し、本体のサイズは約346(幅)×240(奥行き)×17〜20.5(厚さ)ミリとこのサイズのディスプレイを搭載するクラムシェルタイプとしては薄く、かつ、重さは約1.6キロと、このボディサイズのノートPCとしては軽い。
ボディデザインは天面とキーボード面ベゼルは表面を梨地にしたアルミパネルの“モダンシルバー”を取り入れている一方で、カラーバリエーションとして底面と天面のロゴカラーに「ネオンパープル」という、鮮やかな紫を組み合わせている。外観だけではとても4万円を切るノートPCとは思えない。
システム構成では、ディスプレイ解像度を1366×768ピクセルに抑え、データストレージも容量32GバイトのeMMCフラッシュメモリを採用している。システムメモリもDDR3L-1333が2Gバイトで、最近のノートPCがバリュークラスでも4Gバイト実装していることを考えると少ない。
HPでは、本体のデータストレージはOSやアプリケーションの導入用として使い、ユーザーが保存するデータファイルはオンラインストレージを使うことを想定している。そのため、HP Stream 14はMicrosoftのオンラインストレージサービス「One Drive」を100Gバイト2年間無料で使えるライセンスが標準で付属する。
このように、HP Stream 14ではハードウェアスペックを抑えて価格を下げている。ここで注目したいのがプロセッサとして採用した「A4 Micro-6400T」(1GHz/最大1.6GHz、4コア4スレッド、TDP 4.5ワット)だ。省電力動作を重視する“Mullins”(開発コード名)世代のアーキテクチャを採用した最新のAPUだ。
AMDでは、薄型ボディのタブレットなどに搭載してファンレス駆動を実現するAPUとして訴求しており、その性格と位置づけからインテルの“Bay Trail”世代Atomと競合するとみる関係者も多い。ただ、AMDが2014年4月に発表してから“Mullins”世代のAPUを搭載した製品はまだ少なく、その意味でHP Stream 14は数少ない“Mullins”世代APU搭載モデルとなる。
ここでは、HP Stream 14で採用した“Mullins”世代APUをはじめとするHP Stream 14の処理能力を、ベンチマークテストで測定したスコアで紹介する。バッテリー駆動時間の測定に表面温度、本体の質感やキーボードの打ち心地、本体搭載のインタフェース、そして、オンラインストレージを日本でどこまで常用できるのかといった評価については、別記事で検証する予定だ。
Copyright© 2014 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.