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 ●浪江48.% 富岡49.4% 復興庁など

 復興庁は浪江、富岡の両町の住民意向調査の結果を発表した。調査は県、両町とともに実施し、今回が3回目。町に「戻らない」とする人の割合はさらに増加し、長引く避難生活で、住民が帰還をあきらめざるを得ない厳しい現実が浮き彫りになった。

 浪江町では、避難指示解除後の帰還の意向をたずねたところ、「戻らない」とする割合は48.4%(前回37.5%)で、昨年度の調査より10ポイント以上増加した。「戻りたい」は17.6%(同18.8%)、「判断が付かない」は24.6%(同37.5%)だった。

 富岡町では「戻らない」が49.4%(同46.2%)だった。「戻りたい」は11.9%(同12%)、「判断が付かない」は30.%(同35.3%)だった。

 両町とも、前回は判断に迷っていた人たちの一部が、帰還をあきらめたと読み取れる。

 年代別にみると、とくに若い世代で「戻らない」と答えた人の割合が高かった。29歳以下の人たちでは、浪江町で65.5%、富岡町では68.9%が「戻らない」を選んだ。「戻りたい」はどちらも3.4%だった。年代が上がるにつれて、戻りたいと考える割合が高くなる傾向があった。

 調査は今年8月、両町の全世帯主にアンケートを郵送して行った。帰還の意向のほか、復興公営住宅への入居の希望などをたずねた。浪江町では9749世帯に送り、59.5%(前回63.5%)が回答。富岡町では7775世帯に送り、51.2%(前回54.1%)が答えた。回収率は両町とも前回を下回った。