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土砂災害防止法の審議入り見送り10月21日 16時17分
土砂災害防止法の改正案の審議を巡って、野党側は、安倍内閣の2人の新しい大臣の所信を委員会で聴取することが先決だとして、21日予定されていた衆議院本会議での審議入りに反発し、審議入りは見送られました。
衆議院議院運営委員会の理事会が開かれ、与野党が先に、21日衆議院本会議で審議入りすることで合意していた土砂災害防止法の改正案の取り扱いを巡って協議しました。
この中で、与党側は、「改正案は広島の土砂災害を受け、国民の命に関わる法案だ」として、予定どおり21日審議入りするよう求めました。
これに対し、野党側は、「安倍内閣の2人の女性閣僚が辞任した以上、新しい大臣の所信を委員会で聴取することが先決だ」と反発し、折り合いませんでした。
そして、民主党、維新の党、次世代の党、みんなの党、共産党、生活の党、社民党の野党7党の国会対策委員長らが会談し、21日の本会議での審議入りには応じられないという認識で一致しました。これを受けて、自民党と民主党の国会対策委員長が会談するなど、与野党が断続的に協議した結果、最終的に改正案の21日の審議入りは見送り、23日審議入りするとともに、来週28日、安倍総理大臣に出席を求めて労働者派遣法の改正案の審議に入ることで合意しました。
予定より1時間半遅れて始まった21日の衆議院本会議では、法務大臣に就任した上川陽子氏の後任の衆議院厚生労働委員長に、自民党の渡辺博道氏が決まりました。