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【社会】

中之条町長 小渕氏に「生涯仕える」

 小渕、松島両氏が辞任した二十日、小渕氏の父である故・小渕恵三元首相と小渕氏の秘書を計三十数年務めた群馬県中之条町の折田謙一郎町長も、小渕氏の政治団体について「私がチェックし、政治資金収支報告書を作成した」として、突然、辞表を提出。地元には混乱と戸惑いが広がった。

 折田町長は、報道陣に出したコメントで「町長になった後も生涯小渕の秘書としてお仕えする気持ちは変わりない」と心情を吐露。小渕氏の資金管理団体や関連する二つの政治団体の収支報告書の作成を担っていたと説明した。

 小渕恵三元首相が生まれ育った中之条町は、選挙区である群馬5区の中でも牙城。次女の小渕氏はその地盤を引き継いだ。町議の一人は「『父親と比べて優子さんは何もしない』とこぼす支持者も、選挙になれば応援し、圧倒的な票を集める。支持は絶大」と語る。

 折田町長はその土地柄で二〇一二年、小渕優子氏の秘書から町長に無投票で当選した。隣町の東吾妻町の町議は「小渕氏をかばいたい一心だったのでは」と話す。

 「現職の町長がそんなことをしていたなんて、びっくりした」。中之条町の六十代女性は驚いた顔で話した。この日、町内の小渕事務所では職員が支援者らの電話対応に追われた。

 折田町長は昼前に町議会議長に辞表を出した後、外出したまま。町職員は「どこにいるかも把握していない…」と途方に暮れた。町や町議会は急きょ、町長選の準備に取りかかった。

 

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